
©Fotografo ROF Studio Amati Bacciardi
イタリア著名国際オペラフェスティバルの優秀指導者を招聘して実施する
国際的オペラ歌手人材育成事業
カルメン・サントーロ氏による
コレペティトゥア育成
エルネスト・パラシオ氏による
新進歌手育成

主催:公益財団法人日本オペラ振興会
協力:昭和音楽大学 一般社団法人グランドオペラジャパン
後援:一般社団法人日本クラシック音楽事業協会
助成:

文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(次代の文化を創造する新進芸術家育成事業))
独立行政法人日本芸術文化振興会
本事業について
本プログラムは、ロッシーニ・オペラ・フェスティバル総裁のエルネスト・パラシオ氏とカルメン・サントーロ氏を招聘し、新進歌手とコレペティトゥアのためのレッスンを実施します。マスタークラスの成果発表は、テアトロ・ジーリオ・ショウワで行われます。また、アカデミア ロッシニアーナ "Alberto Zedda"に推薦される歌手も選出されます。さらに、カルメン・サントーロ氏によるオペラ公演の音楽面を支えるコレペティトゥア養成のためのワークショップも同時開催し、若手ピアニストにオペラ創造に必要な知識と経験を提供します。これらのプログラムは、国際的な活躍が期待できる芸術家の育成を目指します。この貴重な機会にぜひご応募ください。
アカデミア ロッシニアーナ "Alberto Zedda"
毎年ロッシーニ・オペラ・フェスティバル(ROF)の期間中に開催されるアカデミーで、2016年までアカデミー長を務めていたアルベルト・ゼッダ(1928-2017)の名を冠している。2017年からはエルネスト・パラシオがアカデミー長に就任し、現在に至る。
ロッシーニ作品に特化したこのアカデミーでは、理論の講義やROFのリハーサルへの参加、声楽解釈のレッスンなどを無償で受講することが可能であり、世界各国から集った若手歌手たちのキャリア形成に大きな貢献を果たしている。
招聘講師について

エルネスト・パラシオ(ロッシーニ・オペラ・フェスティバル総裁)
1946年、ペルーのリマ出身。同時代歌手の中でも最も重要な歌手の一人であり、そのレパートリーは”ベルカント・ジャンル”において特筆に値する。イタリア内外の主要劇場での公演に招かれたが、その中には、ミラノ・スカラ座、ロンドン・コヴェントガーデン王立劇場、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などが挙げられる。
1997年には若手アーティストのマネージメント職に就き、並行して彼らの歌唱技術や音楽的な準備も手掛ける。マネージャーとして支えた若手の中には、ファン・ディエゴ・フローレス、イルダール・アブドラザコフ、ダニエラ・バルッチェローナ、ニコラ・ウリヴィエーリ、ミケーレ・マリオッティ、パオロ・ボルドーニャ、イヴァン・マグリ、リッカルド・フリッツァ、ラウラ・ジョルダーノ、アレッサンドラ・マリアネッリらがおり、皆前途有望な若手から、高い評価を得る一流アーティストへと成長していった。
マドリードのレアル劇場では、2008/2009年シーズンの演目「ドン・パスクワーレ」を対象としたコンクールが催され、その入賞者たちの稽古を担当し、バレンシアのソフィア王妃芸術宮殿にあるプラシド・ドミンゴ・オペラ研修所や、フィレンツェの五月音楽祭劇場アカデミーでは、マスターコースも手掛けた。
ペルーのリマ開催のアレハンドロ・グランダ国際フェスティバル芸術監督。2016年よりペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティバル芸術監督、2017年2月からは同ロッシーニ・アカデミー長を歴任し、同年9月からロッシーニ・オペラ・フェスティバル総裁を務めている。

カルメン・サントーロ(ベルカントオペラフェスティバル イン ジャパン芸術監督)
イタリア、マルティーナ・フランカ生まれ。こ れまでにチューリッヒ歌劇場、ソフィア王妃芸術宮殿、アン・デア・ウィーン劇場、モスクワ・ボリショイ劇場、ボローニャ歌劇場、ナポリ・サンカルロ劇場、ロッシーニオペラフェスティバル、マルティーナ・フランカのヴァッレ・ディトリア音楽祭、ウェックスフォード・オペラ・フェスティバル等にコレペティトゥールとして関わっている。またロンドンのロイヤルカレッジ オブ ミュージック、チューリッヒオペラスタジオ、ボリショイ劇場の若いアーティストの為のプログラム、バレンシアのプラシド・ドミンゴ・プロフェショナルセンターでヴォーカルコーチとして指導にあたる。2012年からチューリッヒ歌劇場で指揮者ファビオ・ルイージ氏のアシスタントを務める。マルティーナ・フランカのアカデミー「パオログラッシ」の音楽ディレクターであるファビオ・ルイージのアシスタント、そしてフェスティバルの音楽スーパーバイザーも務めている。
現在ベルカントオペラフェスティバル イン ジャパン芸術監督。
応募要項
新進歌手育成
応募資格
・声楽の専門教育(4年制大学卒業以上の教育課程)を受けた方、またはそれと同等以上の実力を有し、2024年3月31日の時点で女性は30歳以下、男性は32歳以下の方。
・第二次審査を通過した場合には、原則として所定の日程すべてに参加が可能であること。
※イタリア語または英語での会話がある程度可能であることが望ましい。
課題曲目
・第一次審査
下記のオペラアリア2曲の歌唱動画を、Youtubeに「限定公開」でアップロードし、そのURLを提出して下さい。
・ロッシーニのオペラアリア 1曲
・ベッリーニまたはドニゼッティのオペラアリア 1曲
※演奏時間に制限は設けない。
※原語・原調での歌唱とすること(慣例的に移調されている場合はこの限りではない)。
※すべて暗譜で演奏すること。
※ピアノ伴奏で収録すること。
※提出曲2曲を1本の動画にまとめること。
※音声、映像の編集は一切行わないこと。
・第二次審査